〜ある町にて〜
もう春になるという日に　木枯らしが吹いた

大人たちは仏頂面で外を歩いていた

「ふゆ」はまいとしくるのに？どうして？どうしてあんなにおこってるの？こんなにたのしい「ふゆ」なのに・・・

そう思っていた金髪の少女はその日も一日中雪遊びをしていた

〜港にて〜
「もう春という季節なのに、さむいですなあ」

「そうですな、村も不作だそうで･･･」

大人たちが、他愛も無い会話をしている

つまんないや、そとにいこう

そう思った黒髪の少年は寒さに震えながら港を出た

〜とある城にて〜
城の近くで　めずらしく雪が積もった

今日はどんないたずらしかけてやろうかな

ゆきがつもってるから･･･よし、まずはゆきだまをつくろう

そう考えついた若草髪の少年は早速雪を集め始めていた





大人はつらい「冬」

こどもはたのしい「ふゆ」

あなたにとっての「ふゆ」はどちらですか･･･